今号の特集記事 IDF事務総長のメッ セージ ICN2でグローバル な栄養政策を練る IDF会員国が世界の 牛乳の日2014を祝 う デイリーセクターにお ける家畜飼料の世界地 図づくり コーデックス食品規格 委員会 IDF行事 IDF刊行物 IDF事務総長のメッセージ IDFのビジョンは、安全で持続可能な方法で生 産された乳製品によって栄養を世界に届けること です。このビジョンはグローバルな栄養を確保す るうえで直面する課題に照らし合わせればますま す相応しいといえます。 環境に損害を与えることなく増え続ける世界の人 口に栄養を確保していけばよろしいでしょうか。 もっと具体的には、世界の人々の食事を品質改善するために酪農乳業 ができることは何でしょうか? 地球全体で栄養不足に陥っている何百万の人間がいるとき、意義深い 共同作業を始めなければなりません。第2回FAO/WHO協同国際 栄養会議(ICN2)において栄養不足に対処するグローバルな栄養 政策が検討されると2014年11月、栄養不足問題がいきなり脚光 を浴びることになります。 ICN2に向けて、IDFは利害関係者準備会議に参加して、この1 1月の会議に直接関与してゆきます。IDFニュースブリーフの今号 で詳細をご欄ください。 IDF事務総長 ニコ・ヴァン・ベルゼン ICN2でグローバルな栄養政策を立案 本年、第2回国際栄養会議(ICN2)が開催されます。政府間会議の このFAOとWHO合同会議は1992年に行われた第1回会議の続き となります。 ICN2は上級行政官が参加する会議で、今日の主要な栄養上の課題を 追求する政策上の枠組みを提案すると同時に、国際的に協調を必要とす る栄養政策の優先課題を洗い出してゆきます。今後の何十年に渡ってF AOとWHO会員国の栄養政策を形づくることが期待されます。 IDFはジュネーブとローマで行われてきた準備会議に積極的に文書に よる意見書を提出することによりICN2に高度に関与してきました。 またIDFは、2014年11月19-21日にイタリアのローマで行 われたICN2準備会議にも参加する予定です。IDFは民間セクター 1 機構、SUNビジネスネットワークおよび家畜セクターの3者から構成 される民間セクター調整会議を部分的に代表します。 IDF会員国、世界の学校給食牛乳の日2014を祝う 9月24日、世界の学校給食牛乳の日2014が開かれました。IDF 栄養ウェブサイトで、各国の活動振りが閲覧できます。自国の活動内容 をIDFホームページに掲示してもらう場合は communications@filidf.org まで連絡されたい。 酪農乳業の持続可能性枠組み-DSFニュースレターで最新情報を入手 ください。 酪農乳業の持続可能性枠組みは、「酪農乳業関係者によるグローバルな 行動計画」のプログラムとして、持続可能性の取組み事項の調整と連帯 についてグローバルな進捗状況を示しています。 デイリーセクターの家畜飼料システムに関する世界地図 IDF、FAOおよびIFCN酪農研究ネットワークの3者協同による 作業により、「デイリーセクターの家畜飼料システムに関する世界地 図」がつくられました。 6大陸から65カ国以上の生産システムの情報を結集した結果、今日ま でもっとも総括的な家畜飼料地図となりました。乳業メーカー、家畜飼 料専門家、酪農生産者およびアドバイザーの貴重な情報源となります。 コーデックス食品規格委員会 IDFは国際デイリーセクターのプラットフォームとなり、国際貿易のスタンダードに関する討議、 コーデックスの酪農乳業関連問題に関する共通の方法の合意形成を目指しています。異なる世界の 地域から構成される会員国出身の専門家が、科学に基づいた技術情報を提供することにより、乳製 品の生産、包装、マーケティング、消費および貿易に関するコーデックスの討議に貢献しています。 コーデックスのオブザーバーとして、IDFは2014年7月14-18日、スイスのジュネーブ で開かれた第37回コーデックス食品規格委員会に出席しました。 プロセスチーズのコーデックススタンダード プロセスチーズの一般規格スタンダードをつくる作業が継続されています。プロセスチーズは乳製 品の重要な品目として、世界中で広く製造、貿易、消費されるとともに、学校給食の昼食メニュー にも採用されています。コーデックス食品規格委員会は本件を担当させるために乳・乳製品部会C CMMPの再開を決めました。 ホエーパーミエート粉のスタンダードをつくる作業の採択が延期 2 本作業は、新しく再開されたCCMMPの権限に属します。電子作業グループは討議に参画し、当 該製品に関する国際貿易の情報を収集してゆきます。コーデックス採択に向けてコーデックス食品 規格委員会の2015年会議にプロジェクト文書が提出される見込みです。 グローバルなデイリーセクターに重要なコーデックススタンダードの採択 IDFは次に示すいくつかのコーデックススタンダードの改訂と採択に貢献しました。 微生物学的危害評価の行動原理とガイドラインの定義(CAC/GL30-1999)改訂 コーデックススタンダードの分析法とサンプリング法 食品添加物の一般スタンダードの食品添加物条項 食品添加物の国際番号制度-修正 インファントフォーミュラ、乳児用特殊用途食品、フォローアップフォーミュラの鉛含有 量:さらに低いレベルまで下げる可能性を指摘した数か国の懸念を踏まえて 0.01mg/kg(消 費される濃度) コーデックス食品規格委員会の新しい議長 コーデックス食品規格委員会の新しい議長に、Awilo Ochieng Pernet(スイス)が選出されました。 仮訳:JIDF事務局 編者注:仮訳の全文は会員頁をご参照ください。仮訳の正確性、完全性、有用性等についてはいか なる保証をするものではありません。参考資料として扱い、内容に疑義が生じた場合は英文の原文 をご確認ください。 3
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