チョウは、蜜を吸う花に好みがあり、色で訪れ チョウは植物に産卵する習性があり、種類に る花を判断していると考えられています。チョ よって産みつける植物はある程度決まっていま ウが好む花をあらかじめ知っておくのも「春の す。卵からかえった幼虫は、その植物の葉(種 妖精」をみつける大きなヒントになります。 類によっては花芽など)を食べて成長し、これ 黄色…タンポポ類、ノゲシ、 イヌガラシ(食草) 紫色…ホトケノザ、スミレ類、 ムラサキケマン ツマキチョウ 白色…ナズナ、タネツケバナ をチョウの「食草」と呼びます。(※食べる葉 が樹木の場合は「食樹(しょくじゅ)」と呼ぶこ ともあります)。チョウの「食草」を知ること 多くの生きものたちが待ち望む春… は、生態を知るだけではなく、自然の中におけ その春の間だけ、姿をみせる生きものがいます。 る「人と生きものの繋がり」を知る手がかりに はかない命だからこそ感じる、自然の魅力に なります。→「食草」は裏面に載っています。 あなたも、ふれてみませんか? 黄色…タンポポ類、アブラナ類 白色…ヒメジョオン、ニラ 自然観察に出かけた際は、いつ・どこで・どんな 生きものに出会ったのか、記録をとっておくとよ いでしょう。一年を通して同じフィールドで観察 ウスバシロチョウ を続けるのも、おすすめです。 黄色…タンポポ類 紫色…スミレ類、レンゲソウ、 MEMO ヒメオドリコソウ、 サギゴケなど 白色…ヒメジョオン ミヤマセセリ 小峰ふれあい自然郷 白色…アセビ(食草)、ナズナ 黄色…アブラナ類 コツバメ (都立小峰公園) 小峰ビジターセンター 〒190‐0152 東京都あきる野市留原284‐1 TEL:042(595)0400 FAX:042(595)2365 指定管理者:公益財団法人 東京都公園協会 お客様サポートセンター(東京都公園協会の事業全般に関するお問い合わせ) TEL:03(3232)3038 8:30~17:30(土・日・祝、年末年始を除く) ※外見のによる、オスとメス の違いは区別が困難です。 一般的に、「春の妖精(スプリング・エフェメラル)」は、短い春の間だけ姿をみせる林床の野草の花のことを指します。実はチョウ(蝶) の仲間の中にも、春の間だけ活動する種類がいて、野草の花と同様に「春の妖精(スプリング・エフェメラル)」と呼ばれることがありま す。ひっそりとたたずみ咲く花に対して、チョウは活発に飛び回るので観察には少しコツがいります。どのような環境にいて、どのような 植物(食草)を好むのか…彼らの生活を知ることが観察の第一歩になります。 ジョウ オス メス オス メス シメ ツ ※外見のによる、オスとメス の違いは区別が困難です。
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