社会学研究科 - 慶應義塾大学大学院入学案内サイト

慶應義塾大学 大学院
社会学研究科
2016
Graduate School of
Human Relations
人間と社会の探究を、
あるべき未来のために
研究科委員長からのメッセージ
2 研究科委員長からのメッセージ
3 アドミッションポリシー
カリキュラムポリシー
ディプロマポリシー CONTENTS
4 概 要と特 色
養 成する人 材 像
社会学 研究科は、1951
( 昭和 26)年に、文学部、経済学部、ならび
各専攻で海外の著名な研究者を招聘し講義を担当してもらうほか、
に 法 学 部 に 在 籍 し 社 会 学 研 究 に 従 事 す る 教 授 たち に よって
数 多くの 講 演 会 やワークショップを企 画しています。体 系 的 かつ
創 設されました。学 部 の 壁 を 越 えた 学 際 的 な 研 究と教 育 を目的
多 様で複 合 的な環 境が 充 実するなかで、自律した研 究 者が 育って
とする 独 立 研 究 科の創 設は、当時としてはきわめて先 進 的な試み
いくことを期 待しています。
であったと言えましょう。その後、心 理 学や教 育 学をも包 摂するよう
今 から1世 紀 以 上も前に、社 会 学 者のマックス・ヴェーバ ーは、
になり今日に至っています。設 立 時においては社 会 学 専 攻 のみで
2 0 世 紀 には「 精 神 なき専 門 人 」が 我 が 物 顔 に振 舞うようになる、
あったため、社 会 学 研 究 科と呼ばれましたが、英 語による表 記は、
という意 味の予 言をしましたが、その洞 察は悲しくも的 中して今日
Graduate School of Human Relations で す。本 研 究 科 が、
に至っています。たしかに、巨 大な組 織や高 度で複 雑な技 術を管 理
社 会 学・心 理 学・教 育 学という3つの専 攻 領 域を相 互に連 携させな
運 営 するためには 、専 門 的 職 業 人 へ の 期 待 は 高まる一 方 で す。
がら、広く人間と社会に関わる学問領域を対象としていることがわか
また他 方では、学 術 的 研 究と実 務 家 教 育の連 携が 唱えられるよう
ると思います。また、現 在、本 研 究 科には上 記の 3 学 部に在 籍する
になっています。しかし、アカデミックな教 育 や 研 究と、専 門 的 職
教員のほか、教職課程センターの専任教員も所 属しています。
業 人の教 育との間には、大きな相 違が存 在していることを忘れては
当 初より学 際 的 研 究 科として 創 設され た 社 会 学 研 究 科 には、
ならないと思います。
「 蛸 壺 型 」の専 門 化を超える「 専 攻 横 断 的 」な研 究・教 育の体 制 が
今日の社 会における巨 大で複 雑な問 題の「 解 決 」にあたっては、
あります。社 会 学・心 理 学・教 育 学の 3 専 攻 分 野 間における履 修も
目標の設 定と、その目標を実 現するための戦 略の策 定が必 要です。
単 位として認 定されます。また、他の研 究 科との共同研 究も盛んで、
そして、専 門 的 職 業 人 が 本 領を発 揮するのは、与えられた目標を
研 究 科の委 員だけでなく学 内 諸 学 部の教 員や非 常 勤 講 師 が 多 彩
実 現するための戦 略の策 定と実 行にあります。それではいったい誰
な 授 業 科目を展 開しています。他 大 学との 単 位 互 換 制 度もあり、
が目標を掲げるのでしょうか。ここで言うところの目標とは、社 会や
授 業内で他 大 学の院 生と交 流することもできます。 人 間のあり方そのものに関わるもので、歴 史や社 会の透 徹した認 識
一 方ではグローバル C O E をひとつの契 機として、海 外の学 会 大
の上に立つ「 人 間 洞 察 」にほかなりません。ヴェーバーの「 精 神なき
会 での 報 告 、論 文 投 稿などへの 指 導をよりいっそう促 進していま
専 門 人 」を、「 人 間 洞 察なき専 門 人 」
と置き換えれば、社 会 学 研 究
す。海 外からの留 学 生の受け入れも活 発で、院 生 への大きな刺 激
科の果 たすべき役 割 は 、専 門 人 に 対して「 根 源 的 問 いを 通じて
になっています。世 界 の 先 端 的 研 究 に院 生 が 直 に触 れる機 会 を
得 た人 間 洞 察 」を、社 会 の 達 成 すべき目標として指し示 すことに
いっそう増やしていくことも重 要ですが、社 会 学 研 究 科では毎 年 、
あると言 えましょう。
9 教員からの研究レポート
1 0 大 学 院生の声
1 1 学位
1 2 進路・留学
1 3 奨学制度・研究支援ほか
5 社会学専攻
1 4 学費、入試日程・入試データ
7 心理学専攻
裏 表 紙 Access Information ほか
8 教育学専攻
社 会 学 研 究 科ホームページ
h t t p : / / w w w. f l e t . k e i o . a c . j p / d e p / g r a d s . h t m l
社 会 学 研 究 科 委員長
浜 日出夫
2
論理構成力に秀でた人材を、
研究の世界へ、社会実践の場へ
3 つのポリシー
概要と特色
アドミッションポリシー
社会学研究科には 3 つの専攻があります。
■ 入学者受入れ方針
学際性を特色とする独立大学院として、学内各学部卒業生はもとより、広く国内他大学の卒業生を受け入れています。学部時代
の 専 門 分 野は問いません。しっかりとした問 題 意 識と研 究 科での 履 修についていける充 分な基 礎 学 力があれ ば 入 学できます。
また、外国人留学生については特別な配慮もして、入学後も丁寧なフォローアップ指導体制を採っています。さらに、教育学専攻で
は、現 職 教員枠の入 試を実 施しています。これは、現 職の教員の方を対 象とする専 門 的 職 業 人のリカレント教 育を目的としていて、
入学選考の方法も一般入試とは異なる入試を実施しています。
社会学専攻は、社会学のみではなく、文化人類学・民俗学、社会史、社会心理学、コミュニケーション/マス・コミュニケーション
研究など、多様な分野を含んでいます。社会学領域のみを取り出しても、理論/歴史/階層/意識/比較社会論など、マクロ/ミクロの
両領域、
あるいは質的/計量的な両アプローチなど、広範な領域にわたっており、相補的対抗的な諸方法が出会う場となっています。
心 理 学 専 攻は、実 験 心 理 学の研 究 方 法を基 礎とした実 証 研 究 が中 心となっています。厳 密な実 験と徹 底 的なデータ分 析 が
可 能な、実 証 科 学としての心 理 学を追 究する大 学 院 生の養 成を目指しています。専 任 教員が 専 門とする領 域は、基 礎 的な実 験
心理学から、行動分析学、知覚心理学、認知心理学、発達心理学、生物心理学、認知神経科学までを網羅しています。
教育学専攻では、教育哲学、教育史、比較教育学、教育心理学の4つの領域にわたる高度な研究・教育の実現を目指して、文学
部 教 育 学 専 攻と教 職 課 程センターの専 任 教員によって研 究 科 委員を構 成しています。教 育 研 究を狭く学 校 教 育に限ることなく、
カリキュラムポリシー
■教育課程編成・実施の方針
広く人間形成に関わる様々な営みを、方法的には理論的、歴史的あるいは実証的・実験的に研究することが目指されています。
いずれの専 攻も学 部とは独 立した研 究 教 育を行うため、教 授の所 属は文 学 部 人 間 関 係 学 系にとどまらず、経 済 学 部 、法 学 部 、
教職課程センター、本塾の各研究機関など多岐にわたっています。
学 際 性を活かすために、各 専 攻 分 野 間の垣 根を低くし、問 題 意 識に応じて、他の専 攻の科目も履 修し、修了単 位とすることが
できます。指 導 教 授の助 言の下で、多 岐にわたるカリキュラムのメニューの中から自由に選 択することができるようになっています。
また、後期博士課程においては、指 導 教 授とともに副 指 導 教 授が学 位 論 文 作 成の指 導にあたります。つまり、各 大 学 院 生の学問的
な問題意識を、アカデミックな研 究 成 果や論 文の完 成へと導くものとしてカリキュラムがあると考えています。
養成する人材像
グローバル C O E 共同研 究に象 徴されるように、現 代 社 会では学 際 的かつダイナミックな調 査や研 究を進めることが要 求されています。
ディプロマポリシー
その要 求に応えるためには、まず自らの研 究 対 象をしっかりと設 定し、方 法 論を学んでいくことが必 要です。さまざまな文 献を通じて既 存
■学位授与の方針
当たり前のことをきちんとできる大 学 院 生を養 成することにあります。
修 士 号の学 位 取 得には、専 攻する専 門 分 野における学 問の現 状と課 題を正 確に認 識し、自らが 選んだテーマについてアカデ
ミックな研 究としての要 件を満たす修 士 論 文を完 成させることが求められます。修 士 号とは、いわば、知 識の消 費 者から知 識の
生産者への成長の証ともいえます。
の研 究 成 果を体 系 的に学び、その上に立ち、資 料やデータの分 析を通じて調 査 研 究を着 実に行う。本 研 究 科の目標は、こうした一 見
しかし、それだけでは現 代 社 会の問 題の解 明に取り組むには不 十 分です。そこで必 要とされるのが「 批 判力」です。批 判する対 象は、
まずは自分 が 向き合う社 会 。それから、社 会の解 明に従 来 取り組んできた先 人たちの研 究です。社 会の趨 勢に取り込まれることなく、
常に一 定の距 離をおいて研 究を進めることができる研 究 者を養 成すること、これも本 研 究 科の重 要な目標のひとつです。
もちろん、研 究にもいわゆる流 行があることは事 実です。研 究 者は、そのような環 境の中で日々調 査 研 究を行っているわけですから、
後期博士課程における博 士 号の学 位 取 得には、各 専 門 分 野のアカデミックな研 究の発 展に貢 献することのできる、新 規で創造
流 行と無 縁でいることはできません。だからこそ、知 的 流 行をまさに批 判 的に摂 取し、新たな角度から社 会を分 析する力を持つ研 究 者を
的な博士論文を完成させることが求められます。
そのために、後期博士課程在籍中に博士論文研究計画書の提出が求められ、審査
養 成すること、これも本 研 究 科の使 命だと考えます。
に合 格しなければなりませんが 、同時に、専 門 分 野の学 会などの専 門 学 術 誌に二 篇 以 上 論 文(うち一 篇 以 上は査 読 付きのもの)を
もちろん、こうした力を身につけた人がすべて研 究 者になるとは限りませんし、その必 要はありません。これまで述べてきたような、いわ
公 表していることが 博 士 論 文 提出の条 件となっています。こうした条 件は、本 研 究 科の大 学 院 生がアカデミックな研 究 者としての
キャリア形成の道を歩むことを、より確 実にするために設けられているものです。
ゆる論 理 構 成力を持つ人 材は、研 究の世 界だけではなく、それ 以 外の社 会 実 践の場で最も必 要とされるはずです。社 会 学 研 究 科は、
こうした考えをもとにして、教員と大 学 院 生が互いに切 磋 琢 磨する場 所として機 能し続けたいと願っています。
2005(平 成 17)年度より社会学研究科(教育学専攻・修士課程)では、現職教員を対象とした入学試験を実施しています。
詳細は入試要項、ホームページをご覧ください。htt p:/ /grad.admissions.keio.ac. jp /sha-m.html
3
4
社会 学 専 攻
担当者
法学部教授
大石 裕
Sociology
Yutaka Oishi
法学部教授
社 会 学 専 攻は社 会 学 研 究 科では最も早く、19 51( 昭 和 2 6 )年 4 月 5 日に開 設されました。当時から学 部を越えて幅 広い調 査 研 究を進めることを
大久保 教宏
考え、文 学 部・経 済 学 部・法 学 部の関 連 教員を主 体に学 部とは独 立した形でつくられました。こうした独 立 大 学 院の姿 勢は現 在に至るまで貫かれ 、
Norihiro Okubo
また単に学 部のみでなく教職課程センター、本塾の各研究機関とも密接な関係を有し、研究科委員にはこれらと兼任している者も少なくありません。
文学部教授
岡田 あおい
社会学
Aoi Okada
修士課程では、社会科学方法論、社会調査論、社会学史特論・演習など、社会学研究の基 礎的枠組み構成に関連する科目、および個別的なテーマ
や領 域を研 究する特 論( 講 義 )科目、演習科目が 置かれています。後 期 博 士 課 程ではこの個 別 的テーマや領 域 研 究をさらに深めるために特 殊 研 究
( 講 義 )、特 殊 演習が 設 置されています。具 体 的な研 究テーマや領 域には、社 会 学 理 論・社 会 学 史 研 究などの理 論・学 説 研 究をはじめ、民 族・エスニ
シティー、都市・地域、社会史、グローバリゼーション、ポストモダン、家族、生活史・生活構造、文化、階層、医療、消費者行動、合理的選択などがあり、
個々の人間存在に関連する問題からグローバルな社会変動問題にまで、社会と人間に関する多元的で多様な理論的、実証的研究が行われています。
研 究科 委員には文 学部の教員のみでなく経 済学部、法学部、各 研 究機関に所 属する教員も含まれ、学際的な研 究、教育が行われています。
文 化 人 類 学・民 俗 学
文学部教授
岡原 正幸
Masayuki Okahara
文学部教授
織田 輝哉
Teruya Oda
文学部教授
文化人類学は、修士課程では学説史、方法論、研究課題、地域研究など、基礎から応用に至る幅広い分野を総合的に把握できる科目を設置してい
鹿又 伸夫
ます。研究主題は家族、親族、宗教、政治、医療、祭祀芸能、
口頭伝承、民族、エスニシティー、移民、移動、植民地主義、観光、文化遺産、サブカルチャー
Nobuo Kanomata
など多岐にわたります。後期博士課程では更に深く調査研究ができるように、フィールドワークを組み込み、理論的考察への道筋を考えていきます。民俗
経済学部教授
学は民衆文化を主体とする広義の日本研究を目指し、修士課程と後期博士課程に歴史表象、表象と言説、文化の再構築などを主題とする科目を設置
しています。文 化人類学と民俗学の両方を学ぶことで、日本と外国を比較する視点や異文化理解の養成が期待されています。
フィールドワークは、東アジア・
南アジア・ラテンアメリカでの地域研究や、
日本各地での調査機会を設け、
グローバル化により急速に変化する文化と社会の実態と考察を進めます。
コミュニケーション/マス・コミュニケーション研 究
この分野では、種々のコミュニケーション過程や現象に関する研究・教育を行っています。修士課程には、特論(講義)
と演習が設置されており、より
具体的にはメディア利用行動、情報行動、
マス・コミュニケーション理論、
ニュースの生産過程とジャーナリズム、
メディア政策、
メディア産業などの諸問題
の検討が展開されています。後期博士課程には、
これらの諸問題のより高度な検討が展開されている特殊研究(講義)
と特殊演習が設置されています。
神田 さやこ
Sayako Kanda
法学部教授
澤井 敦
Atsushi Sawai
法学部教授
塩原 良和
Yoshikazu Shiobara
専門分野
マス・コミュニケーション論
政治コミュニケーション論
ジャーナリズム論
情報社会論
『政治コミュニケーション』
(勁草書房,1998)
『
、現代ニュース論』
(共著,有斐閣,2000)
『
、ジャーナリズムとメディ
ア言説』
( 勁草書房,2005)
『
、メディア・ナショナリズムのゆくえ』
( 共編著,朝日新聞社,2006)
『
、マス・コミュニ
ケーション研究』
(監訳,慶應義塾大学出版会,2010)
『
、戦後日本のメディアと市民意識』
(編著書,ミネルヴァ書房,
2012)
『
、メディアの中の政治』
(勁草書房,2014)
宗教学
宗教史学
宗教社会学
ラテンアメリカ研究
『プロテスタンティズムとメキシコ革命 ―市民宗教からインディヘニスモへ』
(新教出版社,2005)
、
『歴史の中の
「アメリカ」―国民化をめぐる語りと創造』
(共著,彩流社,2006)
、Civic Identities in Latin America?
(共著,慶應
義塾大学出版会,2008)
『
、ラテンアメリカ 出会いのかたち』
(共編著,慶應義塾大学出版会,2010)
「
、ラテンアメリ
カにおける宗教学の不在」
(
『東京大学宗教学年報』30,2012)
家族社会学
家研究
家族史
歴史人口学
『近代移行期の家族と歴史』
(共著,ミネルヴァ書房,2002)、
『近世村落社会の家と世帯継承 ―家族類型の変動と
回帰―』
(知泉書館,2006)、
『家族・都市・村落生活の近現代』
(共著,慶應義塾大学出版会,2009)、
『歴史人口学か
らみた結婚・離婚・再婚』
(共著,麗澤大学出版会,2012)
現代社会論、感情社会学
生の社会学
障害学
映像社会学
『生の技法』
(共著,藤原書店,1990 文庫版 生活書院,2012)、
『感情の社会学』
(共著,世界思想社,1997)、
『ホモ・
アフェクトス』
(世界思想社,1998)、
『地位と羞恥』
(訳書,S・ネッケル著,法政大学出版局,1999)、
『身体をめぐ
るレッスン』
(共著,岩波書店,2007)、
『感情資本主義に生まれて』
(慶應義塾大学出版会,2013)、
『感情を生きる
〜パフォーマティブ社会学へ』
(編著,慶應義塾大学出版会,2014)
理論社会学
合理的選択理論
進化ゲーム理論
社会的公正
計量社会学
「社会学における進化論的アプローチと合理的選択アプローチ」
(
『理論と方法』
,1998)
「
、福祉国家の時系列データ分析
―pooled time-series data の利用―」
(
『海外社会保障情報』
,2003)
『
、社会を<モデル>で見る 数理社会学への招待』
( 共著,勁草書房, 2004)、
『<社会>への知/現代社会学の理論と方法
(上・下)
(
』共編著,勁草書房,2005)
「
、教育
投資の規定要因と効果 学校外教育と私立中学進学を中心に」
(共著,
『現代の階層社会Ⅰ 格差と多様性』
,東京大学
出版会,2011)
社会階層と社会移動
計量社会学
比較社会学
『機会と結果の不平等』
(ミネルヴァ書房,2001)
、
「計量社会学における多重比較の同時分析」
(
『理論と方法』
,2006)、
「世代間移動の性別比較」
(『 理 論 と 方 法 』,2008)、“Educational Expansion and Inequality of Educational
Opportunity : Taiwan and Japan.”(共著 ,『理論と方法』,2011)、
『何が進学格差を作るのか』
(慶應義塾大学
出版会 ,2014)
南アジア社会経済史
エネルギーと環境の社会経済史
ベンガル地域研究
鈴木 晃仁
社会心理学
この領 域では、社 会心理 学の諸 領 域についての研 究・教育を行っています。修士課 程には、特論(講 義)科目と演習科目が用意され、対 人 行動(依 頼・
説 得などの対 人的 影 響 行 動、援 助行 動、社 会的支 援、社 会的迷惑行 動、共同・競 争、攻 撃 行 動、対 人 葛藤 、対 人 魅力、同調 行 動)、態度 、偏見、
ステレオ
『カール・マンハイム ―時代を診断する亡命者』
( 東信堂,2004)、
『 死と死別の社会学 ―社会理論からの接近』
(青弓社,2005)、Routledge Companion to Contemporary Japanese Social Theory: From Individualization
to Globalization in Japan Today(共編著,Routledge,2012)
国際社会学
社会変動論・多文化主義研究
オーストラリア社会研究
『ナショナリズムとグローバリズム』
(共著,新曜社,2014)、
『人の移動事典』( 共編著,丸善出版,2013)、
『市民の
外交』
(共編著,法政大学出版局,2013)、
『共に生きる』
(弘文堂,2012)、
『変革する多文化主義へ』
(法政大学出版局,
2010)、
『社会学入門』
(共編著,弘文堂,2010)、
『非正規滞在者と在留特別許可』
( 共編著,日本評論社,2010)、
『アジア系専門職移民の現在』
(共著,慶應義塾大学出版会,2009)、
『多文化交差世界の市民意識と政治社会秩序
形成』
(共編著 , 慶應義塾大学出版会,2008)、
『ネオ・リベラリズムの時代の多文化主義』
(三元社,2005)
タイプ、集 団 心 理 、キャリア発 達 、調 査 法など、社 会 心 理 学および産 業・組 織 心 理 学の諸 問 題に関する検 討が展 開されています。後 期 博 士 課 程には、
鈴木 淳子
修士課程の科目に対応するより個別的かつ高度で深い内容や検討が求められる、特殊 研究(講義)科目および特殊演習科目が設けられています。学 生
Atsuko Suzuki
は、主に質 問 紙 調 査や実 験 、面 接 調 査によってデータを収 集し、統 計 的な分 析を用いるなど実 証 的 検 討を行っています。
法学部教授
関根 政美
Masami Sekine
教員紹 介
担当者
法学部教授
有末 賢
Ken Arisue
文学部教授
李 光鎬
Gwangho E
文学部教授
稲葉 昭英
Akihide Inaba
文学部教授
今井 芳昭
Yoshiaki Imai
5
専門分野
主 要著作
都市社会学
地域社会学
生活史研究
現代社会論
都市民俗学
『生活史宣言』
(慶應義塾大学出版会,2012)、
『現代大都市の重層的構造』
(ミネルヴァ書房,1999)、
『社会学入門』
(共編著,弘文堂,1996)、
『 都市民俗生活誌』第 1 巻,第 2 巻,第 3 巻(共編,明石書店,2002,2003,2005)、
『講座 日本の都市社会 第 3 巻 都市の生活・文化・意識』、
『 講座 日本の都市社会 第 5 巻 都市社会研究の歴史と
方法』
(共編,文化書房博文社,2007)
「
、戦後社会調査史における被爆者調査と記憶の表象」
(
『法学研究』83 巻 2 号,
2010)
マス・コミュニケーション論
情報行動論
社会心理学
『変容するメディアとニュース報道 ―テレビニュースの社会心理学』
(共著,
丸善,2002)
『
、現代社会心理学 ―心理・
行動・社会』
(共著,慶應義塾大学出版会,2004)、
『テレビニュースの世界像』
(共著,勁草書房,2007)、
『テレビと
いう記憶』
(共著,新曜社,2013)
家族社会学
計量社会学
社会統計学
福祉社会学
社会調査法 『現代家族の構造と変容』
( 共編著, 東京大学出版会,2004)、“Depression in the United States and Japan:
Gender, marital status, and SES patterns”.(Social Science and Medichine, 2005)、
『社会福祉研究法』
(共著,
有斐閣,2006)、
「NFRJ98/03/08 から見た日本の家族の現状とこれから」
(『家族社会学研究』,2011)、
「わが国に
おける家族の動向とその将来について」(『家庭裁判月報』,2013)
対人影響論
社会的影響力研究
社会心理学
『依頼と説得の心理学』
(サイエンス社,2006)、
「対人交渉と説得」
(共著『コミュニケーションと対人関係』,誠信書
房,2010)、
『影響力』
(光文社新書,2010)、
「社会心理学における対人的影響研究の動向と今後の課題」
(『哲学』,
125,2011)、
「対人的影響・社会的影響」
(共著『心理学研究法 5』,誠信書房,2012)、
「態度、説得などの項目」
(共著,
『心理学事典』,平凡社,2013)
医学と医療の社会史
疾病の社会環境史
Akihito Suzuki
文学部教授
経済学部教授
武山 政直
Masanao Takeyama
文学部教授
浜 日出夫
‘Environmental changes, the emergence of a fuel market, and the working conditions of salt makers in
Bengal, c.1780-1845’,International Review of Social History,supplement, 2010, pp.123-151、‘Forged
salt bills, speculation, and the money market in Calcutta: the economy of Bengal in colonial transition, c.
1790-1840’,International Journal of South Asian Studies, vol.5, 2013, pp. 89-112
社会理論
社会学史
死と死別の社会学
また、社会学特殊研究・演習という科目名でマス・コミュニケーションに関する科目が設置されることもあります。
経済学部教授
主要著作
Madness at Home:the Psychiatrist, the Patient and the Family in England 1820-1860
(Berkeley:University
of California Press, 2006)
、Reforming Public Health in Occupied Japan, 1945-52:Alien Prescriptions?
(London:Routledge, 2011)
社会心理学
産業・組織心理学
調査法
『調査的面接の技法』
(第 2 版)
(ナカニシヤ出版,2005)
『
、ジェンダーの心理学 心と行動への新しい視座 心理学の
世界 専門編 5』
(共著,培風館,2006)
、“Gender and career in Japan”
(Ed.)
(
,Trans Pacific Press, 2007)
『
、質問紙
デザインの技法』
(ナカニシヤ出版,2011)
グローバリゼーション
人種・民族・エスニシティ・文化戦争
多文化主義
現代オーストラリア研究
『マルチカルチュラル・オーストラリア』
(成文堂,1989)
『
、エスニシティ政治社会学』
(名古屋大学出版会,1994)
、
『多文化主義社会の到来』
(朝日新聞社,2000)
『
、概説オーストラリア史』
(共著,有斐閣,1989)
『
、市民権とは何か』
(共訳,岩波書店,2003)
『
、岩波小辞典 社会学』
(共著, 岩波書店, 2003)
『
、海域アジア』
(共編著,慶應義塾大学出
版会,2004)
『
、現代日本の社会と市民意識』
(共編著,慶應義塾大学出版会 21COE-CCC 叢書,2005)
『
、国際移民
の時代
[第 4 版]
(
』共訳,名古屋大学出版会,2011)
経済地理
消費者行動分析
都市メディア論
「もう一つの現実世界のリアリティ ―バーチャルワールドと代替現実ゲームを事例として―」
(
『慶應義塾大学日吉
紀要社会科学』第 19 号,2009)
「
、ユビキタスコンピューティングと地理的知性」
(『慶應義塾大学日吉紀要社会
科学』第 18 号,2008)
『
、 人文地理学 ―その主題と課 題』
( 共著,慶應義塾大学出版会,2005)
、Geographical
Conceptualization of Cyberplaces' in Boots et al
(.eds.)Modelling Geographycal Systems,Kluwer Academic, 2003
社会学説史
知識社会学
『社会学』
(共著,
有斐閣,2007)
『
、戦後日本における市民意識の形成 ―戦争体験の世代間継承―』
(編著,
慶應義塾大学
出版会,2008)、
『被爆者調査を読む ―ヒロシマ・ナガサキの継承―』
(共編著,慶應義塾大学出版会,2013)
文化人類学
東アジア地域研究 『グローバリゼーションズ ―人類学・歴史学・地域研究の現場から』
(共編著,
弘文堂,2012)
『
、台湾における
〈植民地〉
経験 日本認識の生成・変容・断絶』
(共編著,風響社,2011)、
「都市化與民間信仰實踐主體的變貌 ―以 1990 年代
雲林縣馬鳴山鎮安宮爲例」
(『成大歴史學報』39:203-222,2010)
東アジア地域研究 『日本人の植民地経験 ―大連日本人中小商工業者の歴史』( 青木書店,1999)、
『 戦時下アジアの日本経済団体』
( 共編著,日本経済評論社,2004)、
『復興と離陸 高度成長の時代 1』( 共編,大月書店,2010)、
『日本帝国勢力圏の
東アジア都市経済』( 共編,慶應義塾大学出版会,2013)
ドイツ現代社会史
ナチス労働移民
20 世紀虐殺の社会史
社会史認識論
Hüttenarbeiter im Dritten Reich(Stuttgart,1986)、Migration und Krankheit( 共 著,Osnabrück,2001)、
Kulturalismus, Neue Institutionenökonomik oder Theorienvielfalt ( 共著 , Essen,2002)、
『ナチス・ドイツの外国人
―強制労働の社会史』
( 現代書館,2004)、
『 労働移民の社会史 ―戦後ドイツの経験』
( 現代書館,2010)
Hideo Hama
文学部教授
三尾 裕子
Yuko Mio
経済学部教授
柳沢 遊
Asobu Yanagisawa
経済学部教授
矢野 久
Hisashi Yano
6
心理 学 専 攻
教育学専攻
Psychology
Education
本 塾における心 理 学の講 義は 18 7 7(明 治 10 )年に始まり、19 2 6(昭 和 元 )年には実 験 室が開 設され 、動 物 実 験 室は戦 後の 19 5 2(昭 和 2 7 )年に
大学院社会学研究科の教育学専攻は、1961
( 昭和 36)
年の修士課程開設に始まり、1963
( 昭和 38)
年の博士課程設置を経て今日に至っています。
つくられています。実 験 心 理 学の祖であるヴントがライプツィヒに実 験 室を創 設したのが 18 7 9( 明 治 12 )年であることを考えれば 、慶 應 義 塾における
「教育」
というと小学校や中学校など、学習者の将来の生活のための一般的な準備を行う機関における教育のことを指すと受けとられがちですが、本専攻
長い心 理 学の歴 史を感じとることができると思います。創 設 者の横山松 三 郎 以 来 、本 塾における心 理 学は様々な変 貌を遂げてきましたが、いたずらな
は開設以来、広く人間形成に関わる様々な営みを、方法的には理論的、歴史的あるいは実証的・実験的に研究すること、またそうした能力を有する研究者
思 弁を排した、厳 密な実 験と徹 底的なデータ分 析による実 証 研 究の伝 統は我々が誇る学 風です。本 塾では、
これまでに多くの優れた心 理 学 者を輩出
や教育者を育成することを目指して研究・教育を行ってきました。
これを慣用的な用語で言い換えるならば、そこには教育哲学・教育思想史、教育史、比較
してきました。国 外で教 鞭をとっている者も少なくなく、
また、行 動 薬 理 学や神 経 科 学などの隣 接 領 域に進出して第 一 人 者になっている者もいます。
教育学そして教育心理学などの分野が含まれることになります。
本 研 究 科における心 理 学 専 攻は、そのような伝 統を踏まえた実 験 心 理 学を主とした専 攻です。院 生は講 義・演習の授 業に参 加するとともに、自ら
教育哲学の領域では主として教育理論や研究方法の学理論的考察および欧米の教育思想の研究が、教育史の領域では日本教育史を中心に教育の
実 験を行うことにより研 鑽を積むことになります。実 験は、院 生自身のアイディアに基づく修 士 論 文あるいは博 士 論 文の研 究と、各 指 導 教 授が 主 宰
歴 史 的 研 究が 、また、比較 教 育 学の領 域では教 育 制 度 論 、学 校 論 、高 等 教 育 論などを巡って、さらにこの点でのグローバルな比較 学的 分 析が 、主たる
する研 究への参 加という2 つの方 法があり、前 者では問 題 発 見 能力と独 創 性を身につけ、後 者で様々な技 法や、将 来自身で研 究 室を主 宰するように
研 究 領 域となっています。
そして教育心理 学分 野では、それぞれの領 域での専門的トレーニングと並行して、人間の高次認知の形 成や援助という関心
なった場 合の研 究 運 営の方 法を学びます。つまり、講 義・演習を中心とする
「 知 識の習得 」
と、研 究 指 導を中心とする
「 技 能・方 法の習得 」の両 方にわた
から研 究することが中心ですが、それと密接に関連する認知科 学、理 論 言語 学、人間行動遺 伝学、文 化心理 学などとの接点に関する研 究も含まれてい
る教 育が行われています。
ます。本研究科では特に、
概念発達、
言語獲得、
熟達化、
個人差などについての研究が活発に行われ、
その成果は国内外で注目されています。
本 専 攻の実 験 室は三田・綱 町・日吉の 3 カ所に分かれており、三田では主として人 間の認 知・行 動・発 達に関する実 験が、大 学 院 実習室では定 型
しかしいずれにしても私達が最も大 切だと考えていることは、
「教育」
という関心と視 座から行う人間 研 究ということです。院生・スタッフともにこの関心を
発 達 児 、発 達 障 害 児の研 究と、行 動 修 正 学 、臨 床 発 達 心 理 学の実習と研 究が 行われています。実習室での臨 床 経 験によって、臨 床 発 達 心 理 士の
高め共有しあおうとするところに本専攻の特色があります。
取 得を目指す学 生も多くいます。綱 町には動 物 実 験 室があり、行 動 実 験・生 理 実 験・薬 理 実 験が、また、日吉では知 覚を主とした研 究が行われていま
本専攻の教授スタッフは、本研究科委員
(文学部、教職課程センター所属)
を中心に、本塾他学部・諸研究所所属の専任教員、他大学・研究機関所属
す。主たる研 究 領 域としては、行 動 分 析 学 、知 覚 心 理 学 、認 知 心 理 学 、発 達 心 理 学 、生 物 心 理 学 、認 知 神 経 科 学があります。
の非常勤講師から構成されています。授業形態は講義・演習および実験・実習から成り立っており、とりわけ教育心理学の領域では実験や統計的処理等
一 方では幅 広い視 野を養ってもらうために、非 常 勤 講 師を招いて、神 経 科 学 、行 動 計 量 学 、精 神 動 作 学 、臨 床 心 理 学 、発 達 障 害 学 、精 神 医 学 、
の学習を通じてこうした研究能力を高めることが期待されています。
さらに本専攻では、院生を中心に修了生、教授スタッフをメンバーとする教育研究体と
応 用行 動 分 析 学などの講 義を行っています。
また「 心 理 学コロキウム」
として、教員、若 手 研 究員、大 学 院 生 全員が 参 加する研 究 発 表の場を設けて
して三田教育学会を組織し、
研究情報の交換や相互の研鑽を目的に、
研究発表会や研究誌の刊行といった活動を行っています。
おり、院 生が 研 究をまとめ発 展させる上で、貴 重な機 会となっています。
さらに、国際的な視 野をもって研 究を進めてもらうために、国際 学 会での研 究発 表や英 語 論 文の執 筆が奨 励されているだけでなく、機 会をとらえて、
海 外の著 名な学 者を特 別招 聘 教 授やゲストとして招き、講 義や演習、講 演 会を行っています。
教員紹介
担当者
教員紹 介
担当者
文学部教授
伊東 裕司
Yuji Itoh
文学部教授
梅田 聡
Satoshi Umeda
文学部教授
坂上 貴之
Takayuki Sakagami
経済学部教授
中野 泰志
Yasushi Nakano
文学部教授
山本 淳一
Junichi Yamamoto
環境情報学部教授
渡辺 利夫
Toshio Watanabe
7
文学部教授
専門分野
主 要著作
実験心理学
「裁判員の判断に対する感情的要因の影響」
( 岡田悦典・藤田政博・仲真紀子編『裁判員制度と法心理学』,ぎょう
認知心理学
せい,2009)
『
、確信度は目撃記憶の正確さの指標となりえるか』
(共著,心理学評論,2005)
『
、Response Conformity
記憶研究
in Face Memory』
(共著,In Nilsson,L. & Ohta,N(.Eds.)Memory and Society:Psychological perspective.
司法心理学( 目撃記憶、裁判員 Psychology Press, 2006)、
『The facilitating effect of verbalization on the recognition memory of incidentally
の判断など)
learned faces』
(Applied Cognitive Psychology,2005)
認知神経科学
神経心理学
認知心理学
『共感』( 編著,
岩波書店,2014)、
「感情と身体」( 編著,
心理学評論,2014)、“Emotion, personality and the frontal
lobe.” In “Emotions of animals and humans: Comparative perspectives.”( 共著,Springer,2013)、
『「あっ、
忘れてた」
はなぜ起こる: 心理学と脳科学からせまる』
(岩波書店,2007)、
『境界知のダイナミズム』(共著,岩波書店,
2006)
実験心理学
行動分析学
行動経済学
意思決定理論
『心理学が描くリスクの世界 行動的意思決定入門改訂版』
(共編著,慶應義塾大学出版会,2006)、
『意思決定と
経済の心理学』
( 共編著,朝倉書店,2009)、
「 ある心理学方法論に見る陥穽と処方箋 ―「サリーとアンの問題」
「裏切り者検知」
「不公平嫌悪」をめぐって―」(『自省する知 ―人文・社会科学のアクチュアリティ―』,慶應義塾
大学三田哲学会編, 慶應義塾大学出版会,2011)、
『行動生物学辞典』
(共編著,東京化学同人,2013)
実験心理学
知覚心理学
視覚障害学
「見る機能の発達とそれを阻害する要因」
( 香川邦生・千田耕基編『小・中学校における視力の弱い子どもの学習
支援』教育出版,2009)、
「障害を併せもつロービジョン児のケア」
(樋田哲夫編『眼科プラクティス 14』,文光堂,
2007)、
「教育や福祉の観点からの視機能評価」
(高橋広編『ロービジョンケアの実際』,医学書院,2006)、
『ユニバー
サルデザイン1・2・3』
(共監修,あかね書房,2006)
発達心理学
臨床発達心理学
応用行動分析学
発達障害学
「The effects of early intervention program on preverbal communication in child with autism.(共著,The
Japanese Journal of Special Education,2012)、
「Computer-based teaching of Kanji construction and
writing in a student with developmental disabilities.」
( 共著,Behavioral Interventions, 2009)
「
、 エビデンス
にもとづいた発達障害支援」
( 行動分析学研究,2009)、
「Functional training for initiating joint attention in
children with autism.」
(共著,Research in Developmental Disabilities,2008)、
『できる!をのばす行動と学習
の支援』
(共著,日本標準,2007)
空間知覚
空間認知
尺度構成
数理モデル構成
「知覚・認知モデル論」( ナカニシヤ出版,2009)、
「 視空間および認知空間の幾何学モデル」( 認知科学,2008)、
「Geometrical structures of photographic and stereoscopic spaces」(The Spanish Journal of Psychology,
2006)、
「フレッシュマンから大学院生までのデータ解析・R 言語」( ナカニシヤ出版,2005)、
「写真の奥行き知覚に
おける空間の異方性について」( 心理学研究,2004)
安藤 寿康
Juko Ando
教職課程センター教授
鹿毛 雅治
Masaharu Kage
文学部教授
真壁 宏幹
Hiromoto Makabe
文学部教授
松浦 良充
Yoshimitsu Matsuura
文学部教授
山本 正身
Masami Yamamoto
教職課程センター教授
米山 光儀
Mitsunori Yoneyama
専門分野
主要著作
教育心理学
行動遺伝学
双生児研究
遺伝・環境問題
性格心理学
『遺伝子の不都合な真実 ―すべての能力は遺伝である』( 筑摩書房,2012)、
『遺伝マインド ―遺伝子が織りなす
行動と文化』( 有斐閣,2011)、“Two cohort and three independent anonymous twin projects at the Keio Twin
Research Center (KoTReC)”(Twin Research and Human Genetics,in press)、“Evolutionary and genetic
basis of education:An adaptive perspective.”(教育心理学年報,2009)
教育心理学
動機づけ論
授業論
教育評価論
『学習意欲の理論 ―動機づけの教育心理学』
( 金子書房,2013)、
『 モティベーションをまなぶ 12 の理論』
( 編著,
金剛出版,2012)、
『子どもの姿に学ぶ教師 ―「学習意欲」と「教育的瞬間」』
(教育出版,2007)、
『教育心理学』
(編著,
朝倉書店,2006)、
『教育心理学の新しいかたち』
(編著,誠信書房,2005)
人間形成論
ドイツ近現代教育思想史
ワイマール期芸術教育思想研究
バウハウス研究
「ワイマール共和国期芸術教育の変遷とその思想的背景 ―時代区分の試み―」
(『哲学 123 集』三田哲学会,2010)、
Erinnerung im Zwischenreich.−Über das Interesse Paul Kless an Kinderzeichnungen und Kindersprache.
In:C.Dietrich / H-R.Müller(Hrsg.),Die Aufgabe der Erinnerung in der Paedagogik,Julius Klinkhardt,
2010、
「シュタイナーのシラー解釈からシラー『美育書簡』再考へ」
(教育思想史学会『近代教育フォーラム』第21号,
2012)、
「共感覚はなぜ人を惹きつけてきたか」
(東京都現代美術館編『アートと音楽』アートフィルム社,2012)、
ミヒャエル・パーモンティエ『ミュージアム・エデュケーション』
(単訳,慶應義塾大学出版会,2012)、クラウス・
モレンハウアー『回り道』
(共訳,玉川大学出版部,2012)
比較大学・高等教育論
大学・高等教育史
教育の比較思想史
アメリカ教育史
『いま教育を考えるための 8 章 ―現代教育の基礎理論―〔改訂版〕』
(編著,川島書店,1999)、
『大学改革(教育学
年報 9)』
(共著,世織書房,2002)、
『教育と政治 ―戦後教育史を読みなおす―』
(共著,勁草書房,2003)、
『大学の
カリキュラム改革』
(共著,玉川大学出版部,2003)、
『経験の意味世界をひらく ―教育にとって経験とは何か―』
(共編著,東信堂,2003)
日本教育思想史
日本教育史
江戸儒学思想
『仁斎学の教育思想史的研究』
(慶應義塾大学出版会,2010)、
『日本教育史 ―教育の「今」を歴史から考える』
(慶應
義塾大学出版会,2014)
『
、アジアにおける
「知の伝達」
の伝統と系譜』
(編著,
慶應義塾大学言語文化研究所,2012)
、
『人物で見る日本の教育』
(共著,
ミネルヴァ書房,2012)
『
、教育思想史』
(共著,
有斐閣,2009)
近代日本教育史
社会教育史、教育運動史
教師教育論
『上田自由大学とその周辺』
(共著,郷土出版社,2006)、
『慶應義塾史事典』
(共編,慶應義塾,2008)、
『福澤諭吉事典』
(共編,慶應義塾,2010)、
『道徳教育への招待』
(共著,ミネルヴァ書房,2012)、
『近代日本と福澤諭吉』
(共著,慶應
義塾大学出版会,2013)
8
教員からの研 究レポート
M e s s a g e f rom P r o f e s s o r “ O u r R e s e a r ch Interest”
離婚が子どもの発達に
及ぼす影響に関心
大学院生の声
Voice of Student
現在の研究テーマは、貧困や低所得といった社会的な格差の問題の発生過程や、その子ども
への影 響、それに対する政 策の効果といったところです。
もともとはデータを数 量的に分 析する計
量 分 析とその方 法 論を専 門としていましたが、近 年はそうした手 法をもちいて不 平 等が発 生する
メカニズムや政策の効果を分析する応用的な研究をしています。
こうした問題への関心は、被生活保護世帯についての調査に参加したことを契機としています。
それまでは貧困・低所得への関心はそれほど強くはなかったのですが、貧困の世代間連鎖という
問題の深刻さ、社会的な対応の難しさ、現場のワーカーの人たちの奮闘を知るようになり、自分も
こうした問題の解決に少しでも資することができれば、と思うようになりました。現在はとくに離婚が
子どもの発達に及ぼす影響を中心に、ひとり親と子どもの発達の問題に関心をもっています。
この
問題ではとかく母子世 帯の貧困の問題が指摘されてきましたが、父子世 帯にも別の深刻な問 題
があるようです。大 事なことは、母 子 世 帯や父 子 世 帯それ自体が悪いのではなく、そこに問 題が
社会学研究科 社会学専攻
稲葉 昭英
教授
ラテンアメリカの面白さ、
宗教の重要さを実感
生まれてしまう社会の構造があるということ、つまり
「社会モデル」
にたってこれらを理解する必要が
あるということです。
その理 解にあたってはジェンダーとケアの関連の理 論 化が不可欠になります。
とはいえ、
まだまだ自分で納得のいく研究ができているわけではなく、
日々勉強を続けています。
世界をグローバルに理解するには地球の反対側を見るのが手っ取り早いのではないかと思い
込んでラテンアメリカ地 域 研 究を始め、歴 史や社 会について研 究するのなら宗 教が 重 要であろ
うと思い込んで 宗 教 学に手を染めてきました。ラテンアメリカの宗 教 状 況を多 数 派のカトリシ
ズムだけで説 明しようとする視 点には当初から疑 問を持ち、少 数 派ながらもカトリシズムのオル
タナティブとしての役割を果たしてきたプロテスタンティズムを主たる研究対象としました。
ラテンアメリカ研究でプロテスタンティズムに着目する意義として私が考えているのは、第一に、
19 世紀後半から20 世紀前半、
独立後のラテンアメリカ諸国が近代化を模索する時代においては、
プロテスタンティズムが 国 家、社 会と宗 教との新たな関 係のモデルを提 示しえたこと、第 二に、
2 0 世 紀 半ば 以 降にラテンアメリカ各 地でプロテスタント信 者 数 が 爆 発 的に増 加を始めるが 、
その原因と影響の解明は、ラテンアメリカ社会の現状を理解する上で非常に重要であろうこと、
その二点です。最初の点については、メキシコ革命を舞台として、すでに 10 年前に研究書として
社会学研究科 社会学専攻
大久保 教宏
教授
まとめましたが、第 二の点については、フィールドをグアテマラやコスタリカに移して、いまだ道
半ばといったところ。研究を進めれば進めるほどに、
ラテンアメリカの面白さ、宗教の重要さをます
ます実感しています。
社会学研究科 教育学専攻 修士課程 2 年(2015 年度現在)
加藤 祐輔
より良い研究環境を求めて
私は、
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を主な研究対象とし、
私は、発達障害児に対する、応用行動分析学を軸にした発達臨床研究
日本の大 学 教 育における
「学際 性」
という概 念の構 造について研 究して
を行っています。具体的には、言語発達において模倣が重要であるという
います。私が S F C ではなく、あえて社 会 学 研 究 科 教 育 学 専 攻に進 学
発達的視点から、自閉症児の模倣行動の促進条件を明らかにし、言語
した動 機は、より教 育 学的な視 座から上 記の研 究対 象に取り組まなけ
発達を促す支援方法を開発することを目的とした研究です。
れば、現 状の不明瞭な
「学際 性」
の概 念を具 体 化することができないと
本研究科心理学専攻の大きな特徴として、実験心理学を基盤として
考えたからです。
いる点が 挙げられます。私の研 究テーマは応 用的な立ち位 置にありま
大 学院での学 業は学 士 課 程における教 育に比べますと、より一 層の
すが、だからこそ基礎研究を知り、実験的手法を学ぶべきであると私は
能動的な姿 勢が求められ、自分自身の頭で考えて行 動しなければなら
考えています。
その点、心理学専攻では講義や演習を通して基礎心理学
ない機会は自ずと増します。例えば、社会学研究科の授業はゼミ形式の
の実験的手法を学べるため、盤石な体制で研究に臨むことができます。
ものがほとんどで、
個人の研究発表が中心的な内容であるため、
常に一人
また小 人 数のため、様々な先 生 方から頻 繁に研 究のアドバイスを頂け
で準 備から発 表までを行わなければなりません。非常に大 変かつ孤 独
る環境が常に整っています。従って、専門性の高い、幅広い知識と技術を
だなと感じ、時には自分の問題意識等を見失ってしまうこともあります。
持った、
真の
「科学者 ( 研究者 )」
を育てる環境であると言えます。
しかし、指導教授を含めた多くの先生方や、院生の仲間達からアカデ
また、臨床研究を行うためには、臨床技術を磨くことも非常に重要となり
ミックなアドバイスを頂ける機会は、学部段階とは比較にならない程たく
ます。心理学専攻では、実際の研究ケースに加えて、
「行動修正実習」
と
さん存在し、実際にそういったアドバイスから私も自分の視野を拡げるこ
いう演習で先生方からスーパーバイズを受けることにより高度な臨床技
とができています。
つまり、自発的に研 究しようという気持ちさえあれば、
術を学ぶことができます。
また、
修士課程修了後には、
「臨床発達心理士」
サポートを受けることができる環境は十分に整っています。
を取得することも可能で、取得後にはその資格を活かし、様々な臨床現場
このように、社会学研究科で取り組むべき研究対象とそれに対する自
で
「実践家」
として働いている方々も多いです。
分自身の強い気持ちがあるのならば、社 会 学 研 究科への進 学はきっと
一週間の時間割
9
WED
1
2
2
方 法 論による行 動 実 験に加え、機 能 的 M R I や脳 波などを用いた脳 機 能 画 像 研 究 、脳 損 傷や
3
3
精神・神経疾患を対象とした臨床神経心理学研究、また自律神経活動を中心とした身体の活動
4
4
を詳細に調べる生理心理学的研究などの手法を用いています。
5
5
最近、特に着目しているのは、人間の持つ不安感情、および将来に思いを馳せる際の「心・脳・
6
専 門は認 知 神 経 科 学で、特に、人 間の情 動・記 憶・社 会 性の背 後にある、
「 心・脳・身体 」の
三 者 関 係のメカニズムを探る研 究を行っています。具 体 的な研 究 方 法としては、認 知 心 理 学の
1
左 右することが明らかになってきました。
その背 景にある脳のメカニズムを探ると、身体の変 化を
2
モニターする機 能を持つとされる
「島」
という脳 部 位が深く関 与することもわかりました。さらに、
3
高いことがわかり、そのメカニズムにも身体が深く関わっていることが解明されてきました。
こうし
た機 構を明らかにすることにより、新しい心 理 療 法の開 発など、その成 果を臨 床 場 面に活かし、
人々の日常生活の質 (QOL) の向上に結びつけることが当面の目標です。
MON
TUE
WED
THU
FRI
SAT
6
THU
あり、自身の体の変 化に関する感 受 性ともいえる
「内受 容 感 覚 」の違いが、感じる不 安の程 度を
不安が強い人は、時間的に過去のことではなく、これから起こる将来のことを頻繁に考える傾向が
教授
TUE
1
身体」の相互 作用です。我々は常日頃、さまざまな不安を感じますが、この感じ方には個人 差が
梅田 聡
このように心理学専攻は、
実験的手法と臨床技術の双方を習得でき、
「科学者 - 実践家」
を育てる、
非常に充実した環境であると思います。
良い選択になるのではないかと思います。
MON
社会学研究科 心理学専攻
石塚 祐香
「科学者 - 実践家」を育てる環境
一週間の時間割
人が不安を感じる際の
「心・脳・身体」に着目
社会学研究科 心理学専攻 後期博士課程 2 年(2015 年度現在)
FRI
比較教育学特論Ⅰ(春)
比較教育学特論Ⅱ(秋)
比較教育学演習Ⅰ(春)
比較教育学演習Ⅱ(秋)
教育学演習Ⅰ(春)
教育学演習Ⅱ(秋)
SAT
1
4
5
6
<特定期間集中>教育学特講(2 科目)
2
行動分析学特殊演習
3
発達心理学特殊演習
4
教育史演習Ⅰ(春)
教育史演習Ⅱ(秋)
5
行動修正特殊実習
6
<春学期集中講義>臨床心理学特殊演習
10
学位
進路・留学
■学位取得のプロセス(モデル)
■社 会 学 研 究 科 修了生の進 路
1
社 会 学 研 究 科では、すべての専 攻・分 野でそれぞれ 優 秀な人 材を輩出しており、その活 躍の場は国内のみにとどまりません。アメリカやカナダを
2
修 了( 修 士 学 位 取 得 )
修士課程
月 ●修士論文面接
月 ●進級
月 ●入学
11
月 ●修士論文提出
4
2年生
月 ●修士論文題目提出
4
1年生
修了要件
■ 修 士 課 程 に 2 年以上在籍(最長 4 年まで)
社 会 学 専 攻の社 会 学 分 野では大 学 教員となる者が多く、大 学の研 究 所やシンクタンクに勤 務する者もいます。文 化 人 類 学・民 俗 学では、大 学 教員
や研 究 所に進むばかりでなく、フィールドワークの技 術を買われて外 務 省 、経 済 協力事 業 団などに就 職する者も少なくありません。コミュニケーショ
ン/マス・コミュニケーションおよび社 会 心 理 学はどちらも同様の傾 向を示し、後 期 博 士 課 程 修了者は大 学 教員、修 士 課 程 修了者はマスメディア・
広 告 業などに進む者が目立ちます。
心理学専攻の場合は、後期博士課程修了者の進路としては大学教員が主流ですが、各分野の専門知識・技術を生かして各種の研究所へ進む者も
数 多くいます。研 究 所の例としては、行 動 分 析 学・認 知 心 理 学・知 覚 心 理 学では労 働 科 学 研 究 所や老 人 研 究 所 、人 間 工 学 的な角度から研 究を行う
自動 車 関 連の研 究 所など、生 物 心 理 学では行 動 薬 理 学 的 研 究に従 事する製 薬 会 社の研 究 所などが挙げられます。また、発 達 心 理 学 分 野では今 後 、
■ 3 2 単 位 以 上の授業科目を修得
発 達 障 害などに関する知 識を生かすことのできる福 祉 関 係 分 野へ進む者が多くなることが予 想されます。
■ 修 士 論 文 の審査および最終試験に合格
教 育 学 専 攻では、後 期 博 士 課 程 修了者は国 公 私 立の大 学・短 大 教員、教 育 関 連の研 究 所員が 大 勢を占めています。修 士 課 程の場 合は高 等 学 校
学術雑誌等に論文を発表
修了要件
教諭専 修免許状などを取 得して中等教育機関の教 職に就く者が多く、そのほか後期博士課 程や外国大学院へ進学する者もいます。
また、現 職の教諭が
3
入 学して学び、再び教 職に戻るといったケースもあります。
課程博士学位取得
学術雑誌等に発表
1篇とは別に
10
月 ●博士学位審査に合格
(査読のあるもの)を
研究計画書提出要件の
月 ●博士論文を提出
1篇以上の論文
5
〜
〜
後期博士課程
月 ●入学
3 年生
月 ●研究計画書提出
4
1年生
はじめ各 国の大 学で教 鞭をとりながら、研 究に従 事している者も数 多くいます。以 下に各 専 攻・分 野ごとの進 路 状 況を紹 介しておきます。
各 専 攻・コースとも、社 会 学 研 究 科 在 学中に海 外の大 学 院 へ移って学ぶケースも少なくありません。その多くは 2 ~ 3 年で本 研 究 科に戻り、海 外
で取 得した単 位を本 研 究 科の取 得 単 位として認 定を受け、さらに本 研 究 科で学 業を継 続しています。
■社 会 学 研 究 科 修 士 課 程 修了者の主な就 職 先( 2 0 1 1 年 度 ~ 2 0 1 3 年 度 修了者 )
■ 後 期 博 士 課程に 3 年以上在籍(最長 6 年まで)
■ 2 0 単 位 以上を修得
■ 博 士 論 文 の審査および最終試験に合格
アクセンチュア、アドバンテスト、イクス、インクルーズ、江 戸川女 子中学・高 等 学 校 、N E C ロジスティクス、エヌ・ティ・ティ・ロジスコ、
川崎 市 、神田女 学 園 、近 鉄エクスプレス、銀 杏 社 、慶 應 義 塾 、裁 判 所 事 務 官 、相 模 原 市 、産 業 技 術 総 合 研 究 所 、J S R 、シグマクシス、
静岡銀 行 、十 一 房 印 刷 工 業 、数 研出版 、ソフトバンクグループ、大 成 建 設 、千 葉 県 、千 葉 大 学 、帝 国データバンク、東 京 海 上日動システムズ、
東 京 大 学 医 学 部 付 属 病 院 、東 芝 、特 定 非 営 利 活 動 法 人 A D D S 、獨 協中学 校・高 等 学 校 、豊田通 商 、ナック、日本 N C R 、日本フィルコン、
■学位授与数[2015 年 4 月1日現在( )内は女子の内数]
ネクスト、阪 急コミュニケーションズ、プラップジャパン、三 菱 商 事 、三 菱 U FJ リサーチ&コンサルティング、光 村 図 書出版 、ユニクロ
博士
修士
学位
年度
社会学
心理学
教育学
学位
年度
社会学
心理学
教育学
2012
12(7)
6(2)
4(3)
2012
4(2)
4(4)
1(1)
2013
17(9)
4(2)
3(2)
2013
8(1)
1(1)
0(0)
2014
9(4)
3(2)
6(2)
2014
10(4)
0(0)
0(0)
■社 会 学 研 究 科 留 学 先 国 別 一 覧( 2 0 0 1 年 4 月入 学 者から 2 0 1 4 年 4 月入 学 者まで)
国・地域別
■修士論文・博士論文のテーマ(最近のものより抜 粋 )
修士論文
11
博士論文
社会学専攻
社会学専攻
■S .ラッシュ「再帰性論」における美的批判とその後の転回
■中国・遼東半島の地域社会の変容と観光文化の創出
■イ ンドネシア人による日本での看護・介護の実態調査と研究
― 旅順周辺の事例を中心に ―
心理学専攻 ■<沖縄文学>の社会学
■美 的感情によって変容する時間認知過程
― 大城立裕と崎山多美の文学的企てを中心に ―
■海 馬CA1における細胞レベルの
心理学専攻 左右非対称性が認知機能に及ぼす影響
■C arryover Effect of Configural and Featural
― βmKOマウスによる検討 ―
Processing in Face Recognition
教育学専攻
(顔の再認課題における処理傾向の持ち越し効果に関する研究)
■J・S・ミルの教育思想
教育学専攻
―「個性」の発達を中心に ―
■ Restrictive L2 Development Paths :Evidence from Subject
■教 師が児童生徒を呼ぶ際の意識に関する研究
Ellipsis Constructions in Japanese and Mandarin Chinese
大学名
国・地域別
大学名
アメリカ合衆国
ウィスコンシン大学マディソン校、ワシントン大学
スイス
ベルン大学
イギリス
カーディフ大学
トルコ
ボアジチ大学
インド
ジャワハルラル・ネルー大学
ドイツ
ボーフム・ルール大学、ハレ大学
オーストラリア
オーストラリア国立大学、メルボルン大学
フランス
ニース大学
大韓民国
ソウル国立大学
メキシコ
メキシコ大学院大学
■ 2014 年度 留学生社会学研究科在籍者国別一覧
●中国 8名 ●大韓民国 1 名 ●フランス 1 名 ●インドネシア 1 名 ●カザフスタン 1 名
12
奨学制 度・研 究 支 援ほか
学費
■大学院向け奨学制度
■ 2 0 1 6 年 度 社 会 学 研 究 科 学 費 (「その他の費用」は変 更になる場 合があります。)
成績・人物ともに優秀な学生で、研究の意欲を持ちながらも、経済的な理由により修学が困難な学生を対象に、慶應義塾大学大学院では、次のような
■修士課程
奨学制度を設けています。詳しくは、
本学ウェブサイトをご覧ください。
・日本人学生対象:http://www.gaku ji.keio.ac. jp/life/shogaku/index.html
・外国人留学生対象:http://www.ic.keio.ac. jp/intl_student/scholarship/intl_student.html
■後期博士課程
合計
在籍基本料
授業料
その他の費用※
合計
在籍基本料
授業料
その他の費用※
988,200 円
60,000 円
920,000 円
8,200 円
718,200 円
60,000 円
650,000 円
8,200 円
※「その他の費用」には、研究会会費・学会誌配布費用、学生自治会費、学生健康保険互助組合費を含む。
■入学前申請
奨学金名
学
内
種別
未来先導国際奨学金
■入学後申請
給付
金額
対象者
学費全額、生活費月額 200,000 円
渡航費補助を含む留学準備一時金 150,000 円
種別
金額
1年
給付
一律 150,000 円。そのうち特に成績優秀と認められる者に、
外国人留学生
100,000 円もしくは 300,000 円を加算して給付。
1年
慶應義塾大学経済支援給費奨学金
給付
授業料の範囲内
日本人学生
外国人留学生
1年
慶應義塾大学私費外国人留学生 特別奨学金
給付
授業料の範囲内
外国人留学生
1年
給付
月額 30,000 円
日本人学生
外国人留学生
1年
給付
年額 100,000 円〜学費の範囲内
日本人学生
外国人留学生
1年
各種指定寄付奨学金
(詳細は上記ウェブサイトをご参照下さい。)
外
期間
日本人学生
慶應義塾大学大学院奨学金
小泉信三記念大学院特別奨学金
学
2年
対象者
年額 400,000 円
内
外国人留学生
日本学生支援機構奨学金
第一種奨学金 ( 貸与無利子 )
貸与
日本学生支援機構奨学金
第二種奨学金 ( 貸与有利子 )
日本学生支援機構学習奨励費
日本政府(文部科学省)奨学金
国内採用
民間団体・地方公共団体の各種奨学金
(詳細は上記ウェブサイトをご参照下さい。)
標準修業
年限
■ 2 0 1 6 年 度 社 会 学 研 究 科 入 試日程 一 覧 ( 一 般 入 試・外 国 人 留 学 生 入 試 )
一般入試
修士
後期博士
外国人留学生入試
秋期
Web エントリー
2015/7/22 ~ 30
2016/1/7 ~ 14
Web エントリー
2015/6/11 ~ 22
出願期間
2015/6/15 ~ 22
書類選考合格発表
2015/7/9
筆記試験
2015/9/15
筆記試験合格発表
2015/9/17
口頭試問
2015/9/18
最終合格発表
2015/9/18
入学手続期間
2016/3/2 ~ 7
出願期間
2015/7/28 ~ 30
2016/1/12 ~ 14
筆記試験
2015/9/15
2016/2/22
筆記試験合格発表
2015/9/17
2016/2/23
口頭試問
2015/9/18
2016/2/24
最終合格発表
2015/9/18
2016/2/25
修士課程 月額 50,000 円または 88,000 円
後期博士課程 月額 80,000 円または 122,000 円
日本人学生
貸与
月額 50,000 円・80,000 円・100,000 円・130,000 円・
150,000 円(金額は本人が選択)
日本人学生
標準修業
年限
給付
月額 48,000 円
外国人留学生
1年
■社 会 学 研 究 科 志 願 者・合 格 者・入 学 者 数 ( 過 去 3 年 間の一 般 入 試 、外 国 人 留 学 生 入 試の総 計です。)
給付
学費免除、月額 144,000 円 ~145,000 円
帰国旅費
外国人留学生
標準修業
年限
■修士課程
給付
貸与
奨学団体の規定による
日本人学生
外国人留学生
奨学団体の
規定による
入学手続期間
2016/3/2 ~ 7
2013( 平成 25) 年度
2014( 平成 26) 年度
2015( 平成 27) 年度
専攻
定員
志願者
合格者
入学者
志願者
合格者
入学者
志願者
合格者
入学者
(注)対象者の「外国人留学生」とは、在留資格「留学」を有する者(取得予定を含む)。また、
「 日本人学生」には、外国籍の場合、永住者・定住者等の在留資格を有する者を含む。
社会学
25
31
13
10
33
16
16
44
23
18
■研究支援
心理学
5
10
6
5
11
6
6
11
6
6
教育学 ※
10
13
11
10
17
10
10
10
7
6
プログラム名
補助額※
対象者※
※現職教員枠を含む
博 士 課 程 研 究 支 援プログラム(全塾枠)
1 年度、1 回 20 万円以上 200 万円まで
後期博士課程在籍者
博 士 課 程 研 究 支 援プログラム(研究科枠)
1 年度、1 回 20 万円
後期博士課程在籍者
外 国 語 論 文 校 閲 費 助成
5 万円を上限とし、実費を助成(複数回申請可)
修士課程・後期博士課程在籍者
国内学 会 発 表に伴う旅費助成
1 年度、1 回 5 万円を上限とし、実費を助成
修士課程・後期博士課程に在籍する留学生
専攻
定員
志願者
合格者
入学者
志願者
合格者
入学者
志願者
合格者
入学者
修士課程・後期博士課程に在籍する留学生
社会学
6
8
5
5
7
4
4
8
6
4
心理学
2
3
1
1
4
4
4
3
2
2
教育学
3
3
2
2
3
3
3
3
1
1
外 国 人 留 学 生のためのチューター制度
年度ごとに異なる
※補助額、
対象者の条件は年度ごとに変更されることがあります。
■留学生宿舎
■後期博士課程
2015 年 4 月1日現在
慶 應 義 塾 大 学に在 学する外 国 人 留 学 生で、原 則 在 留 資 格が
「留 学 」
の方を対 象に、年 2 回 ( 3 月下 旬、9 月上・中旬 入 居 )、留 学 生 宿 舎の入 居 者を
宿舎名
2013( 平成 25) 年度
2014( 平成 26) 年度
2015( 平成 27) 年度
http://www.ic.keio.ac.jp/intl_student/housing/ryu_boshu.html
募集しています ( 入居期間は全て最長 1 年 )。
形態
寮 費※
個室の広さ
最寄り駅
■入 試 要 項・過 去 問 題 閲 覧 方 法
■ 入学試験要項は、
一般入試・外国人留学生入試共に、
以下のウェブサイトに掲載されております。
日吉インター
ナショナルハウス
相部屋
夫婦用
相部屋 51,000 円
夫婦用 73,000 円
相部屋 約 10㎡+共有部分
夫婦用 約 36.5㎡
東急 日吉駅 徒歩 8 分
【一般入試 修士課程】http://grad.admissions.keio.ac. jp/sha-m.html
下田学生寮
単身用
63,500 円
16㎡
東急 日吉駅 徒歩 13 分
【一般入試 後期博士課程】http://grad.admissions.keio.ac. jp/sha-d.html
綱島学生寮
単身用
78,000 円
15.99㎡または 16.60㎡
東急 綱島駅 徒歩 7 分
【外国人留学生入試】http://grad.admissions.keio.ac. jp/ryu-sha.html
プラム・イズ
単身用
68,300 円
18㎡
JR 新川崎駅 徒歩 16 分
大森学生寮
単身用
77,100 円
12.28㎡
京急 梅屋敷駅 徒歩 12 分
JR 蒲田駅 徒歩 15 分
元住吉宿舎
単身用
64,000 円
23.5㎡
東急 元住吉駅 徒歩 10 分
東急 日吉駅 徒歩 8 分
※入寮時に、
別途入居権利金 20,000 円
(夫婦用は 50,000 円)
がかかります。
なお、
家賃は必要に応じて改定されることがあります。
13
入試日程・入試データ
※金額等については変更することもあります。詳細は在籍キャンパスの掲示板で確認して下さい。
奨学金名
学
期間
■ 過去問題は社会学研究科が開示可能と判断した部分について、
以下のウェブサイトで公開しています。
【過去問題閲覧方法】http://grad.admissions.keio.ac. jp/kakomon.html
また、
学生部
(三田キャンパス)
で、
過去 2 年分の問題を閲覧することができます。複写はできません。
2015 年 4 月1日現在
14
Access Information
赤羽橋駅
至 六本木
赤羽橋口出口
三田キャンパス
至 大門
都営大江戸線
A10出口
大学院
校 舎
正門
A3出口
南別館
三
至 目黒
第一校舎
至 新橋
慶應義塾
女子校
田
都
駅
都営三田線
至 五反田
山
浅
草
線
町
手
駅
京
・
線
浜
東
北
図書館
南館
至 東京
南校舎
学生部(地下1階)
演説館
田
JR
営
東館
塾監局
東門
西校舎
三田 駅
慶應義塾
中等部
研究室棟
西館
西門
図書館
旧
館
北門
慶應義塾大学
三田キャンパス
北館
至 日比谷
警備室
線
正門
南別館
至 品川
■交通アクセス
■ JR 山手線・京浜東北線 田町駅下車(徒歩8分) ■都営浅草線・都営三田線 三田駅下車(徒歩7分) ■都営大江戸線 赤羽橋駅下車(徒歩8分)
■主要駅からのアクセス
東京駅
JR 山手線・京浜東北線
田町駅
所要時間約 10 分
新宿駅
JR 山手線(渋谷・品川方面行)
所要時間約 25 分
田町駅
慶應義塾大学 大学院案内 2016
社会学研究科
〒 108-8345 東京都港区三田 2-15-45
h t t p : / / w w w. k e i o . a c . j p /
お問い合わせ
学生部社会学研究科担当(南校舎地下 1 階)
03-5427-1865
mita-shaken@adst.keio.ac.jp
慶應義塾大学 大学院 社会学研究科
検索
http://grad.admissions.keio.ac.jp/sha.html
2015 年 4 月 1 日発行